あなたはサプリメントを活用していますか?
健康志向の高まりとともに、サプリメントを日常的に取り入れる方が増え、店舗やネット広告でも非常に多くの商品に毎日のように出会います。
自分にパーソナライズされた広告をWEB広告で見る度に、ますます気になる。そしてお得なコースで試そうかな……と、どんどん惹かれていく。広告戦略がネット上にあふれ、購入意欲にアプローチしてきます。
実際に良い商品もあり、お悩みが改善される経験をしている方も多い反面、実は「健康によいと思っていたサプリメントが、自分にとっては逆効果だった」という悲しいケースもあります。自分にとって本当に効果的なサプリメントを選ぶのは難しいですよね。
今回は、医療関係者が本質を求めて出資し誕生した医療機関専売サプリメーカー、株式会社ヘルシーパスの田村忠司代表取締役に、衝撃的なサプリメント業界の現状と失敗しないサプリメントの選び方について伺いました。
この記事でわかること
- 株式会社ヘルシーパス田村忠司代表が見てきた製造の実態
- サプリメントで不調が起こりやすくなる理由を知ろう
- サプリメントを選ぶ時の基礎知識
医師自身が愛用する高品質なサプリメントを届けるために
株式会社ヘルシーパスは、”患者さんに医師が自信を持って勧められるサプリメントを提供してほしい” という医療従事者の願いから生まれたサプリメントメーカーです。
予防医学や根治を重視するドクターの思いに寄り添い、「患者さんに喜びを、ドクターに達成感を」という理念のもと、高品質のサプリメントの企画・開発や情報発信を行っています。
株主が医師ですから、製品へのクオリティ責任を医師に見守られている、国内でも非常に珍しいサプリメーカーといえます。主治医が診察を通して患者さんに提案する健康増進のためのサプリメントであり、その後の体調変化にも寄り添える栄養補助食品である必要があるからです。
田村社長はドクターや患者様の協力も得ながら、本当に高品質なサプリメントを届けられるように日々の活動を続けています。

このような本質的なサプリを作りたいという要望が医師からうまれた背景には、多くの市販サプリメントの中には、売上や利益を重視して宣伝・販売され、場合によっては内容物に不安がある製品が多くある悲しい現実があります。
実際、サプリ業界にはどの様な衝撃的な事実があるのでしょうか?
信頼できる工場に依頼し、製品管理を徹底しないといけない
サプリメントは、信頼できる製造パートナーと協力しなければ、医療従事者が納得する高品質なサプリメントは作れません。
様々な工場を調査し、実際の製造現場を見て製造を依頼しても、試作品が届いた時点で社内で成分分析をかけ、設計通りの性能が出ていなければ作り直しを求めます。
サプリメント製造工場の中には、作りやすさや製造コストを抑えることを追求するところもあります。そうした場合、設計通りの性能のサプリメントが出来上がらない可能性もあるのです。
ヘルシーパスでは、利益だけを追うのではなく、安心して飲めるサプリメントを届けることを大切にしています。そのためには、製品に不必要な添加物を極力排除し、厳選した原料を使って製造することが非常に重要です。
こうした製造管理を徹底することで、ヘルシーパスブランドでの高品質のサプリメント製造が実現している反面、市場の実態が見えてきました。

問題のある製品が横行する業界への課題
サプリメントは簡単に作ることができ、粗利益を出しやすいビジネスです。パッケージだけを変えたOEMを販売するサービスもたくさんあります。
サプリメント製造に関わったことの無い企業が、『流行の成分を入れれば売れる』といった具合に、表面的な流行に乗って商品を作るというケースも多いようです。
コピーライティングで魅力的に見せた広告が並ぶと、なんとなく身体に良さそうに見えますが、実際には訴求内容と成分が伴っていない商品も少なくありません。
利益重視の会社では、飲んでも意味がないどころか、逆に体に負担をかけるような製品が作られることもあります。余分な添加物が多く含まれたサプリメントもありますが、それに高額を払う価値があるでしょうか?
東京都が実施した「令和5年度健康食品試買調査(令和6年3月26日公表)」によれば、ドラッグストアなどで購入した製品では44品目中26品目に、またインターネット通販で購入した製品では81品目中79品目に、不適正な表示・広告が見られたそうです。
この結果からもわかる通り、市販のサプリメントの多くが予想以上に効果を感じられない、あるいは身体に合わないものが多いと推測されます。こうした状況は、サプリメント業界における重要な課題です。
ついつい期待してしまうのですが、サプリメントは決して魔法の薬ではなく、選び方や使い方を誤ればかえって身体に負担をかけることもあるという事実を忘れないようにする必要があります。『このサプリさえあれば、簡単に、理想の自分に近づける』という甘い広告に流されないように、サプリメントの本質を見極めていただきたいと思います。
天然原料のサプリメントで不調になることもある
化学的に合成された原料は健康に悪い、天然原料なら安心、と思い込んでいませんか?
実は、多くの方が安心だと信じ込んでいる天然原料のサプリメントでも、体質によっては不調になる可能性があります。どのようなポイントに気をつければよいのでしょうか?

天然原料のメリット
天然原料には、合成原料にはない魅力があります。それは、天然原料には他の栄養素と協力し合う「パートナー」が存在しており、相乗効果が期待できることです。
栄養素は単体で働くことが少なく、自然の中で他の成分と連携して体に作用します。そのため、天然の栄養素は複数の成分が一緒に働き、より効果的に機能を発揮する「グループ摂り」が可能なのです。
また、天然原料は合成品に比べて不純物のリスクが少なく、自然のままに近い状態で摂取できる点もメリットといえるでしょう。
天然原料サプリメント:自分に良いとは限らない
天然原料を使ったサプリメントなら安心だと感じる方が多いかもしれません。
確かに、天然の成分には自然の恵みを活かしたものが多く、一見安全そうに思えます。しかし、実際には天然成分が必ずしも安全とは限りません。例えば、天然由来の成分の中には、人によってはアレルギーを引き起こす物質が含まれていることもあるのです。
特に、遅発型アレルギーといって、飲んでから反応が出るまで時間がかかって気づきにくいアレルギーもあります。その製品を使い始めてから体調が優れないと感じる場合は、一度やめて体調が落ち着くか変化をみてみましょう。また、天然原料を避けて、合成原料のサプリメントを試すことも検討してみてください。
サプリメントを選ぶ際には、成分表示をしっかり確認し、自身の体質に合っているかを見極めることが重要です。特に、特定の食物アレルギーがある方は、原材料リストをしっかりとチェックしていただきたいと思います。
心配な添加物の実例
サプリメントを作る際、成分を固めるために添加物を加えることがあります。乳糖という乳由来の成分はよく見かける素材です。
乳糖は多くの工場が使用しますが、牛乳を飲むとお腹を壊す方にとっては注意が必要です。日本人には、乳糖をうまく処理できない『乳糖不耐症』の方が多く、乳糖を含むサプリメントを飲むことで却って体調が悪くなることもあります。また、自分が牛乳に対して気づかずにアレルギーをお持ちのこともあります。
実際に、ヘルシーパスのサプリメントを使用していただいた際、医師から服用後に「身体がダル重く感じる」という患者さんの報告を頂いたことがありました。
そのサプリメントは乳糖を含んでいたのですが、同様の設計の乳糖を含まないサプリメントに変えて頂いたところ、不快な症状が起きなかったことから、原因は乳糖と判断しました。それ以降当社ではサプリメントの製造に乳糖を使わない様に設計を変更しています。

医療機関からのフィードバックがあるからこそ気付ける実態ですが、実は多くのケースでアレルギーに気づけず、服用を続けてしまうケースがあるので注意が必要です。
乳糖の場合は、普段から牛乳を飲むとお腹がゴロゴロと下痢気味になるなどの症状(乳糖不耐症)がある方は避けたほうがいい成分といえます。市販のサプリでは添加物(乳糖)の割合が目的の栄養素より含有率が多い製品もあるため、気をつけましょう。
この経験からも、体質に合った成分を慎重に選ぶことの大切さを痛感しています。
失敗しないサプリメントの選び方
ここまで読むと、サプリメントは信用できないと感じてしまうかもしれません。しかし、様々な原因で、栄養豊富な食事が摂れない場合や不調が続く方にとって、適切な栄養補助食品として正しく使うこともできます。
そこで、ここからはサプリメントの正体を知ったうえで、正しい選び方についてお伝えしていきます。
サプリメント選びの重要なポイント
サプリメントを選ぶときは、まず含まれている成分に科学的根拠があるかどうかを確認することが大切です。
どんなに魅力的な広告でも、成分に科学的根拠がない場合は、期待する効果を得るのは難しいでしょう。また、科学的根拠のある良質な成分が含まれていても、添加物がほとんどで、有効成分が少量しか入っていないものもあります。
また、品質にこだわって設計・製造されているかどうかを見抜くことも大切です。サプリメントは医薬品ではなく「食品」扱いであるため、製造時のチェック体制が十分でない場合もあります。そのため、こだわりを持って作られたものもあれば、そうでないものもあり、品質に大きな差が出てしまうのです。
品質を見分ける目安の一つとして「サプリメントの価格に注目」してみましょう。
高品質なサプリメントを作るためには、原材料や製造過程にコストがかかるため、ある程度の高額になるのが通常です。
あまりにも安価なサプリメントは、製造過程でのコストダウンが品質にも影響している可能性があるため、価格が適正かどうかは重要な判断基準となります。

パッケージの裏面をしっかり見て見極めよう
サプリメントを選ぶときは、華やかな広告やパッケージの表面に目を向けがちですが、重要なのは裏面の成分表示です。
パッケージの裏面には、原材料や栄養素の種類、配合量などが詳しく記載されています。「原材料名」表示には原材料の多い順に記載するルールがあるため、どの順番で記載されているかもサプリメントを見極めるときのポイントです。
パッケージの表面で強調されている成分が、原材料表示で後ろのほうに記載されている場合は要注意。この場合、有効成分が少なく、添加物が多い可能性があります。
また、原材料表示にはスラッシュ(/)で区切られているケースが多いと思います。「/」は「食品原料と添加物を分けるように記載されていますから、そのサプリメントが何から作られているかを見分けるのに役立つポイントです。なお、合成の栄養素は添加物として表記されますので、合成成分と天然成分の違いも読み取れます。
製品の中身はパッケージを通してしか知ることができません。購入前にパッケージの裏側に記載された情報をよく確認し、成分や添加物の多さを見極めることで、自分に合ったサプリメント選びに役立ててください。原材料が確認できないものを購入するのは、おすすめしません。

輸入サプリは日本人に合わないものが多い
インターネットの普及により、今は手軽に海外製のサプリメントを購入できるようになりました。
特にサプリメント大国アメリカ製のものは、栄養素の含有量が多い、また日本では使えない成分が含まれていることが人気の理由のようです。しかし、海外のサプリメントは日本人向けの設計ではないため、気をつけるべき点がいくつかあります。
例えば、アメリカ製サプリメントにはヨウ素が配合されていることがあります。アメリカは海産物を日常的に摂りにくいため、サプリメントで補う必要がありますが、日本人は海藻や魚介類を多く食べるため、すでに十分なヨウ素を摂取していることがほとんどです。このような海外サプリメントを日本人が摂ると、ヨウ素の過剰摂取になるリスクがあります。
また、アメリカのサプリメントは「すぐに元気が出る」といった効果を重視して設計されることが多く、日本人には含有量が多すぎる場合もあります。
自己判断でアメリカ製のサプリメントを飲んでいた方が、血液検査で異常数値が出てしまい、急いで摂取を止めたという話もあります。
海外のサプリメントは原材料表示が分かりにくいこともあり、英語が読めても内容や添加物の目的まで理解するのは難しいでしょう。さらに、国によっては表示義務が異なるものがあり、パッケージの表示が必ずしも日本人が信用できる機能を果たしているとは限りません。
輸入された製品がどのような環境で保管されてきたかについても分かりにくく、温度管理なども不透明です。また、問題が発生した場合に、日本国内の製品と違って責任の追及が難しいのも大きなリスクといえます。
もちろん、優れた品質の海外サプリメントもあるでしょうが、日本にいながらそれを見極めるのは難しいのが現実です。

サプリメントは医師や薬剤師に相談して買うのがおすすめ
サプリメントをどこで買えばいいか迷ったら、信頼できる医師や薬剤師に相談するのがおすすめです。特に栄養療法やサプリメントの知識を備えた医師の場合、血液検査の結果など自分の状態を見て適切なものを選ぶ手助けをしてくれます。
本当に効果的なサプリメントを選ぶためにも、経験豊富な医療従事者に相談し、服用中の医薬品も含めて適切な選択をサポートしてもらうことが重要です。サプリメントを取り扱っている医療機関を選ぶ際には、そのクリニックのホームページなどを通して医師がどのような医学会に所属しているかを確認するのが良いと思います。

健康指導は、日常生活(食事・運動・睡眠)の指導が基本です。食生活や栄養についての啓蒙を行っているページを持っているかなど、通院されるクリニックの特徴を事前にみてから通院することが賢い選択方法でしょう。
特に日本抗加齢医学会で専門医の資格を有している医療従事者は最新の栄養知識も研修していて、日常的な栄養指導にも力を入れていることが多いので学会の専門医のリストから探す方法もあります。
(日本抗加齢医学会 専門医)
信頼できるクリニックを見つけたら、先生に相談して最適なサプリメントを選んでもらいましょう。サプリメントを服用した後にご自身でも体調の変化(ダル重さなど)がないかチェックしてもらいたいのですが、なかなか自分では気付けないかもしれません。健康診断などの定期検診では、自分自身が気付けない検査数値の変化がないか、状態把握をしていきましょう。
疾患化する前に健康を増進し、サプリメントを不必要に飲まないで過ごせたらいいですよね。こんなことをサプリメントメーカーの社長が言うなんて、違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は不要なサプリメントを飲むよりも、毎日の食事で栄養豊富な食材を食べることが大切だと思っています。
まとめ:本当に健康に役立つサプリメントを見極めよう
健康のためにサプリメントを利用するなら、正しい知識を持って製品を選ぶことが欠かせません。
体質に合わない成分が含まれると、かえって不調を引き起こす可能性もあります。どのサプリメントが自分に合うのかを理解するためには、成分や製造過程について情報を集め、信頼できる製品を選ぶことが重要です。
特に、アレルギー体質や持病がある場合には、医師や薬剤師のアドバイスを受け、身体の状態に合わせた選択を心がけましょう。
役立つサプリメント選びのために、信頼できる医師や薬剤師の助言も得て、安心して使える製品を見極めていきましょう。
▼参考書籍

【書籍情報】
タイトル:【新版】サプリメントの正体
著者名:田村忠司
出版社:東洋経済新報社
形態:単行本 / kindle版 / 楽天kobo版
発売日:2024年10月16日
この記事でわかったこと
- 田村代表は高品質なサプリメント製造と栄養療法の発展・普及のために活動を続けている
- 天然原料のサプリでも不調になることがあるため要注意
- 購入前には裏面の成分表示をしっかり確認して納得してからかう
- 信頼できる医師や薬剤師に相談して高品質なサプリメントを選ぶことが大切
- 服用後のダル重いなどの体調変化がないか、体調を継続的にチェックする
監修者
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