Google Fitbit(フィットビット)/Pixel Watch(ピクセルウォッチ)で計測できる睡眠データは、日本の医学研究でも幅広く活用されています。
特に、利用者の体感と一致することが多い「睡眠スコア」は、多くの方から高い信頼と満足度を得ており、人気の機能です。睡眠は無意識の時間であり、多くの方が感覚的に良し悪しを判断しています。しかし、Fitbitを使えば、その睡眠の質を具体的な数値で可視化できるため、非常にわかりやすいのが魅力です。
一方で、実際に使用している方々からは、睡眠スコアに関する素朴な疑問も上がっています。
- 何でこの点数になるのか
- 点数配分がよくわからない
- 睡眠時間を増やしたのに、睡眠スコアが上がらない など
そこで今回は、Google Fitbitや最新のPixel Watchで睡眠解析をチェックする際のコツについて解説します。
また、睡眠時に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」についても解説します。ぜひ最後までチェックしてみてください。

この記事でわかること
- Google Fitbit / Pixel Watchを使った睡眠解析の確認方法
- Google Fitbit / Pixel Watchで計測される「推定酸素変動量」の意味
- 痩せている体型でも、女性であっても「睡眠時無呼吸症候群」に要注意な理由
睡眠解析をスマートウォッチでチェックする方法
Google Fitbit / Pixel Watchは、腕につけて眠るだけで睡眠の状態を自動的に解析してくれる便利な機器です。
つけて寝ているだけなのに専用アプリと連動すると、いつの間にか何時から何時まで眠っていたか、どのような「睡眠ステージ」にいたか、呼吸状態や回復具合などの様々なデータを確認できます。
この情報をもとに、「睡眠スコア」として点数化してくれるので、感覚的に見ていた睡眠が具体的に管理できるのが魅力です。睡眠スコアを上手に活用すれば、ゲーム感覚で楽しく睡眠改善に取り組めます。
Fitbitアプリで睡眠の質をチェックしよう
Google Fitbitアプリは、iOS版とAndroid版の両方が提供されています。
ご自身のスマートフォンやタブレットに対応したアプリをダウンロードしましょう。iOS版とAndroid版のアプリではデザインに若干の違いがあるものの、表示される項目は全く同じです。
アプリのダッシュボードから「睡眠」タブを選ぶと、画面の上部に「睡眠スコア」のグラフが表示されます。「睡眠スコア」のグラフは、「睡眠時間」「睡眠スケジュール」「各睡眠ステージの時間」などに切り替えが可能です。
睡眠スコアは80点以上をめざそう
Google Fitbitの睡眠計測機能で、特に注目されるのが「睡眠スコア」です。
この「睡眠スコア」は、毎日の睡眠の質を点数で評価してくれる機能です。1週間の平均スコアが60〜70点台の方も多いようですが、80点以上をキープすると「とても調子がよい」と感じやすくなります。
さらにFitbitのアプリでは80点以上のスコアを達成すると「良い」と表示され、花火が上がる演出がされるので、達成感があるのも嬉しいポイントです。

睡眠ステージの「深い睡眠」をチェックしてみよう
Fitbitアプリで睡眠のページから、睡眠ステージをチェックしてみましょう。
深い睡眠やレム睡眠が、どんなタイミングで、何時間くらい取れているでしょうか?
睡眠ステージと睡眠スコアを照らし合わせてみて、スコアが良かった日の「深い睡眠」「レム睡眠」「覚醒状態」を比べてみると違いが見えてきます。
▼睡眠スコアが高くなるポイント
- 覚醒状態(オレンジ):少ないほど良い
- 深い睡眠(黒):多いほど良い
- レム睡眠(淡い紫):多いほど良い
深い睡眠は、少なくとも60分以上とるのが理想的です。深い睡眠が60分未満だと、目覚めのすっきり感が少なく感じる傾向にあります。
Google Fitbitが示す深い睡眠とは、いわゆる「ノンレム睡眠」のこと。深い睡眠をしっかりとると成長ホルモンの分泌が活性化し、細胞のメンテナンスが活発に行われ、疲労感が軽減されていきます。
▼深い睡眠が足りないときの工夫
- 就寝前にマインドフルネスなどでリラックスする
- 食事時間を見直す(就寝2時間前には食べない)
- 熱すぎない入浴を心がける
- アロマを試してみる
- サプリメントを使ってみる など
過去のデータをチェックして、深い睡眠が長く取れていた日を見つけたら、その前日はどのように過ごしていたのか思い返してみてください。外出が多かった、朝ウォーキングをした、お酒を飲まなかったなど……具体的に振り返ることで、自分にとって最適な睡眠改善ポイントが見つかります。
また、夢を見るレム睡眠も、実は脳の回復に重要な役割を果たす睡眠です。レム睡眠は朝方に出現する傾向があるため、レム睡眠の比率が少ない方は睡眠時間を長く確保してみてください。

「ベンチマーク」や「30日間の平均」で比較してみよう
Fitbitアプリで睡眠のページを見ると、「睡眠ステージ」「ベンチマーク」「30日間の平均」と表示されたボタンがあります。
「睡眠ステージ」は、その日にレム睡眠や深い睡眠が合計で何時間くらいとれていたのかひと目でチェックできるボタンです。
「ベンチマーク」を選択すると、世界中の「同じ年齢・同じ性別の人」の平均データと比較できます。世界平均と比較することで自身の睡眠傾向が把握しやすくなるので、参考値の1つとしてチェックしておきましょう。
「30日間の平均」を選択すると、過去1ヶ月間の平均とその日のデータを比較できます。過去のデータと比較することで「最近疲れてるかも」「調子がよくなってきたな」など、直近の睡眠の傾向を確認することが可能です。

Google Fitbitの推定酸素変動量で気をつけたい「睡眠時無呼吸症候群」の傾向
Fitbitアプリの睡眠ページで、注目したいのが「推定酸素変動」というデータです。
睡眠のページを下の方にスワイプして進めていくと、各睡眠ステージの合計時間の下に「推定酸素変動量」という折れ線グラフが表示されます。
アプリの操作と表示例は下に表示しています↓
このグラフは、睡眠中の血中酸素レベルの変動を示しています。酸素変動が大きい場合、無呼吸症候群などの睡眠障害のサインかもしれません。
ご自身の睡眠状態をより詳しく理解し、健康管理に役立てるために、このデータも定期的に確認してみてください。
「推定酸素変動量」ってどんなもの?
「推定酸素変動量」とは、血中酸素の推定変動量を示す指標です。
日本ではFitbitは医療機器として認定されていないため、感染症が流行した際に注目された「血中酸素濃度」という名称は使用できません。
その代わり、Fitbitでは「推定酸素変動量」という参考値が表示されます。この値は、血流中の酸素の変動をモニターし、健康を見守るためのものです。
「血中酸素濃度」とは異なり、Fitbitのデータは医療的な診断には使えませんが、健康状態をチェックするための参考情報として役立てることができます。

詳しくはオフィシャルの説明サイトを詳しく見てみよう!
上記は「推定酸素変動量とはなんですか?」より抜粋
Fitbitの公式サイトでも説明されているように、血流中に十分な酸素が含まれていることが理想です。酸素濃度が低下すると、息苦しさを感じたり、体調が悪くなることがあります。これが睡眠中に起こると、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と呼ばれる状態になります。
睡眠中に呼吸が何度も止まることで、体内の酸素供給が不足し、健康に影響を及ぼす可能性があります。推定酸素変動量をモニタリングすることで、無意識時の睡眠の質を維持することに、とても役立ちます。
「推定酸素変動量」の変化が激しいときは「睡眠時無呼吸症候群」に注意
血中酸素濃度は自然に変動するため、紫色の「低い変化」の範囲内であれば心配ありません。
姿勢などの影響で、健康な方でもオレンジ色の「高い変化」の線が1〜2回程度見られることがあるため、過度な心配は不要です。
ただし、夜間に何度もオレンジ色の線が出る場合は「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があるので要注意。
頻繁にオレンジ色の「高い変化」の線が出現し、「寝ても疲れが取れない」「だるさを感じる」といった症状がある場合は、早めに医療機関に相談しましょう。睡眠時無呼吸症候群の診察ができる耳鼻科や睡眠外来、内科で専門的な検査と治療を受けることができます。
睡眠中に呼吸が止まる状態は、自分では気づきにくく、いびきを指摘された経験がなくても男女問わず症状があるケースがあります。睡眠の問題は長期的な健康に影響を与えるため、健康寿命の短縮にも関わる重大な問題です。
睡眠計測アプリのデータや体調などを考慮し、少しでも異常を感じたら早めに専門の医療機関に相談することをおすすめします。

痩せていても睡眠時無呼吸症候群になるリスク
「睡眠時無呼吸症候群」と聞くと、体格の良い男性や肥満体型の人がなりやすいと思いがちです。
しかし痩せ型の方や女性、さらには30代の若い人でも「睡眠時無呼吸症候群」にかかることがあります。睡眠時無呼吸症候群は、気道の構造が影響するため、たとえ体型が細くても顎が小さいなどの理由で「睡眠時無呼吸症候群」を発症することがあるのです。
つまり喉のまわりの筋肉が弱ることで、昔はまったくいびきを書かなかった方が加齢と共にいびきをかくようになったりします。とくに閉経後の女性は筋力や骨が弱くなりやすく、喉の筋肉も衰えやすくなります。すると、眠っている間に舌が奥に落ちやすくなるため、呼吸困難を引き起こすリスクが高くなる傾向にあります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の有病率は、女性では2~3%前後とされています。男性では5%前後とされており、男女比は2~3:1と男性に多く見られます。現在は女性にも多いことが認知され、調査研究されています。
閉経後の世代の女性は閉経前と比較して睡眠時無呼吸症候群(SAS)の発症率が約3倍。男性とほとんど差がなくなるといわれています。
「痩せているから問題ない」「いびきの指摘を受けたことがないから大丈夫」と思っている女性でも男性でも、自覚のない「睡眠時無呼吸症候群」になっている可能性があるので要注意。
「睡眠時無呼吸症候群」は、脳卒中や心筋梗塞など心血管疾患のリスクを高める要因になります。Fitbitの「推定酸素変動量」でオレンジ色の「激しい変化」の線が多く表示されている場合は、早めに医療機関を受診しましょう!!
すぐに病院に行くのが難しい場合は、就寝前のアルコールを控える、抱きまくらを使用して横向きに寝るなどの対策を試してみてください。Fitbitのデータが改善したら危険性は軽減される就寝方法を身に着けたことになりますよね。
ただし、ご自身の試行錯誤だけでは、なかなか改善が見られない場合には、念のため医療機関を受診しておくのがベストです。
まとめ:スマートウォッチで睡眠を改善しよう!睡眠時無呼吸症候群こそデジタル管理で疾患リスクがないか、長期的に見守っていこう。
Fitbitは、手首に装着するだけで自動的に睡眠状態を解析してくれます。
毎日の睡眠データを確認しながら、自分に合った睡眠改善策を見つけてください。目標は、まず睡眠スコア80点以上、深い睡眠を毎日60分以上確保することです。
睡眠は生涯にわたる健康維持に大きな影響を与えます。ですから、不調や不安を早めに解消し、しっかりと眠れる毎日をめざしていきましょう!
また睡眠時無呼吸症候群は、加齢と共にいつの間にか発症してしまうリスクがある疾患です。寝ても疲れが取れない、いびきを指摘されることがある、といった睡眠の変化を感じたらスマートウォッチを活用して睡眠の質や体内の酸素を参考モニタリングしてみるのもいいですよ。
睡眠養生がとれるよう、便利なアイテムを上手に使って良質な睡眠を維持していきましょう♪
この記事でわかったこと
- 睡眠スコアと併せて起床状態・深い眠り・レム睡眠を確認しよう
- 睡眠スコアや各ステージを見ながら、自分に最適な睡眠改善策を見つけよう
- 「推定酸素変動量」は、血中の酸素濃度の変動を示す指標
- 睡眠時無呼吸症候群は痩せた方や閉経後の女性にも増える傾向があるので要注意!
監修
*「睡眠養生」は株式会社310LIFE(サトライフ)の商標登録です。(商標登録:第6821898号)











