あなたは、スマートウォッチを使ったことはありますか?
スマートウォッチは手首につけるだけで、歩数や運動量を計測できるのはもちろん、実は睡眠の質までモニタリングできる便利アイテムです。今では高額なものからお手頃価格まで様々なラインナップが整い、気軽に試せるようになってきました。
眠っている間の自分の状態を、寝ている自分が確認するのは難しいですが、スマートウォッチならつけているだけで機種によっては高精度に睡眠を解析してくれます。
本来の睡眠検査は医療機関での精密な睡眠検査をするので、とても手間がかかりますが、スマートウォッチなら日常的に手軽に使えるのでおすすめです。
この記事では、スマートウォッチで睡眠状態を可視化するメリットや、その精度ついて解説します。
この記事でわかること
- スマートウォッチを使った睡眠の可視化とは?
- 医療機関における睡眠検査の方法
- スマートウォッチ以外で睡眠管理をする方法
スマートウォッチで睡眠状態を可視化できる
編集長:さとちゃん眠ってしまうと、自分がどれだけの時間、どのように眠っていたのかを自覚するのは難しいですよね。
意識がない状態ですから、本当にぐっすり眠れていたのか、それとも寝苦しく過ごしていたのかなんて、なかなか判断がつかないものです。
しかし、今はスマートウォッチを使って、睡眠や体調を手軽に管理できる時代になりました。スマートウォッチを活用することで、睡眠の質や体調をより正確に把握できるようになったんです。



私自身も、さまざまなデバイスを活用して日々の活動量や睡眠の状態をチェックしています。
また、それ以前からクリニックで活用するの体質改善プログラムの開発に関わり、様々なデバイスを使った健康管理のサービスを提供してきました。
可視化されたデータから適切な睡眠改善策が立てられる
スマートウォッチやアプリを使うことで、実際の睡眠状態が視える化されます。
すると、単に横になっていた時間ではなく、本当に眠れていて疲れが取れた時間がどれだけあったのか、またその間に何度目が覚めたのかなど、詳細なデータが分かるようになります。
こうしたデータをもとに、具体的な睡眠改善策を立てやすくなるので、スマートウォッチやアプリの活用は非常におすすめです。
病院でもスマートウォッチが使われている実例
私が関わった医療系の体調管理プログラムというのは、病院に通いながらコーチングを受けつつ、普段の生活ではアプリやスマートデバイスを使って健康データを記録してもらうというものでした。
患者様には、手首にスマートウォッチを装着して、睡眠の状態や活動量、さらには体重などを日々記録していただきます。そして離れて見守る病院内では、医師と一緒にそのデータを見ながら、睡眠の質や活動量、食事の内容をチェックして、改善点を話し合うという流れです。
このように実際に都内にクリニックを開院し、医療レベルでスマートウォッチやアプリを使った体調管理が実用されていて、データを活用しながら糖尿病治療から健康的なダイエット支援まで様々行いました。



私自身はこの経験で専門的な内科医の先生からのご指導も頂きながら医療研究にも取り組んだこともあり、自身の睡眠や体調を客観的なデータで把握することが、非常に効果的であると感じています。


スマートウォッチは機種によって精度に差がある
スマートウォッチを使っていると、「本当にこのデータって信じていいのかな?」と疑問に思うこともあるかもしれません。
実際、機種によって精度に違いがあるのは事実ですし、睡眠の状態を測る方法も技術はメーカー事に、それぞれ異なるんですよね。私も研究に携わっていく中で、精度の違いを感じることが多くありました。


利便性も精度も異なるので、信頼できるメーカーのヘルスデータを使って欲しいです。
ただし、機種によってはかなり高精度に計測できるものもあり、実際に研究レベルで活用されているスマートウォッチもあります。



病院で受ける睡眠脳波の検査には精度が劣るかもしれませんが、高精度のデバイスならセルフケアには十分に活用できるでしょう。
医療機関における睡眠検査はハードルが高いから、導入はスマートウォッチ
本来、医療現場では睡眠をどのように計測するのでしょうか?
スマートウォッチが登場する以前、睡眠の状態を調べる方法は主に2つありました。
1つは、ご本人に問診やアンケートを行う方法です。「何時に寝て、何時に起きましたか?」「寝起きはどうですか?」といった質問を通して、睡眠状態を確認していきます。
もう1つは、病院での入院検査です。脳波を測定するための機器や、指先に動きや血流を測るセンサーなど多数の機器を体に取り付けたまま眠り、脳波や体の状態を検査していきます。この方法が、より高精度な睡眠検査として利用されていました。


しかし、忙しい現代社会で暮らしていると、睡眠検査のために病院へ行くのはちょっとハードルが高いですよね。
病院や仕事の都合で、入院検査がなかなかできないという人も少なくありません。そもそも、睡眠の入院検査を導入している医療機関自体が少ないという懸念点もあります。
スマートウォッチの登場で睡眠計測が身近になった、使わなきゃ損!
睡眠計測精度の高いスマートウォッチが登場してから、手首に装着するだけで睡眠を計測できるようになりました。
基本的にはこれらの機器は、小さなLEDの光センサーで心拍数や体温を測定し、加速度センサーで体の動きを計測します。
例えば、心拍の変動や寝返りの頻度、そして心拍のリズムを確認し、自律神経の状態までチェックできるんです。体の状態を多面的に捉えることで、睡眠の質を視える化してくれるのが魅力です。
ただ、これは脳波を測定するわけではないので、睡眠中の脳の動きとは違うアプローチになります。私が特に信頼しているデバイスは、FitbitやGoogle Pixel Watch、リング型のOura Ringです。


補足:Podcast放送後、2024年9月にApple Watchのシリーズ10が発売され、シリーズ8から機種変更をしました。
シリーズ10では、やっと睡眠時無呼吸症候群の予測計測も可能となり(ただし、さすがのApple ブランドだけあって計測精度が良さそうです)ました。これにより、Appleもこの機種だと、Google FitbitシリーズやOuraRingとも同様にチェックが出来るようになっています。
ただし、昼間と夜をずっと使っていくには、充電の持ちが悪くて、1日に1回充電しないといけないのが手間ですね。こまめに頑張れないずぼらさんが、睡眠管理のために活用するなら、やっぱり安定しているのはFitbitやGoogle Pixel Watch、リング型のOura Ringだなって思っています。
睡眠は寝ている間の活動で、どれだけ質が良く、実際何分間寝ていたのかは自分の感覚では掴めません。
実際に筑波大学発ベンチャーが提供する睡眠脳波計測器InSomnograf®というデバイスを用いて睡眠学者 柳沢正史教授と約50名の女性の睡眠実態調査をしたことがあります。
本研究レポートは日本抗加齢医学会で研究発表しました


不眠尺度を調査する問診票(アテネ不眠尺度)を用いた本人の回答結果では、不眠の疑い&可能性ありの対象が85%もいて心配してしまったのですが、実際の睡眠時の在宅脳波計測では、83%が[良好]と医師判定さる結果になり、大きく異なりました。
そして、その多くの方々に結果をフィードバックして「十分に眠れています、安心してください」と睡眠の質が良かったことをお伝えすると、多くの方が安心して、翌日以降により快適に眠れるようになっていきました。
感覚で眠っている時間を思い込むよりも、実際の睡眠の質を可視化することでわかる事実で安心することもあるのです。
スマートウォッチ以外にも!睡眠状態を可視化する3つの方法
スマートウォッチやアプリ、病院など……睡眠状態を可視化する方法は複数あります。
自分に合った方法を選び、睡眠改善のために活用しましょう。
日常的な健康管理にはスマートウォッチが便利
日常的なセルフモニタリングとして使うなら、腕時計型やリング型のスマートデバイスがおすすめ。
ただし、機種によってセンサーの性能やデータ分析の方法が異なるので、結果も変わってきます。たとえば、深い睡眠や浅い睡眠の計測方法も、デバイスによって違いがあるんです。
使ってみて「睡眠スコアが高いのに、実感として眠りが浅い」と感じたり、計測結果が実際の睡眠時間とズレていると感じた場合は、普段使っているものより精度の高いデバイスを検討してみてください。
いびきが気になる方はスマホアプリがおすすめ
睡眠の簡易計測ができるスマートフォンアプリもあります。
アプリでは、いびきなどの音声を検知する機能がついているものもあるのが魅力です。いびきを気にしている方や無呼吸症候群が心配な方は、こうした機能も併用して、自分に合ったデータをチェックしてみましょう。
睡眠時無呼吸症候群が心配な場合は専門的な検査が必要
もし、睡眠時無呼吸症候群のような病気の疑いがある場合は、専門的な検査が必要です。
▼睡眠時無呼吸症候群の疑いが有るケース
- 家族やパートナーにいびきを指摘された
- アプリでいびきが頻繁に検出される
- 長く眠っているはずなのに疲れがとれない など
睡眠外来など専門の医療機関に相談して、睡眠時無呼吸症候群だと診断された場合は適切な治療を受けましょう。なかなか病院へ行けない場合は、自宅で睡眠脳波が計測できるサービスなどもご活用ください。
健康管理のためにスマートウォッチを使おう
健康のためのセルフモニタリングとして、スマートウォッチは非常に便利です。
実際に寝た時間や起きた時間が計測結果と合っているかをチェックし、スコアと体感が一致しているかを確認してみてください。いつも結果は高得点が取れいているのに、睡眠休養感を感じられていないなど、もし結果にズレを感じる場合は、より精度の高いデバイスに切り替えることを検討しましょう。
さらに、睡眠時無呼吸症候群など病気が心配な方は、簡易的な計測器でも、きちんと睡眠の状態を確認することをおすすめします。病院での検査も可能ですし、自宅で睡眠脳波を測れるサービス(先程、研究レポートでご紹介したInSomnografを活用したクリニック検査もあり)もありますので、心配な方は早めに検査を受けましょう。
私の簡単トライアルでのおすすめ機種は、ポケモンスリープ、GoogleのFitbit 、そしてOura Ringです!どれも精度が良く、使い勝手も良いです。お高い機種もありますが、ぜひ興味がある方は試してみてください。



楽しくって、健康管理がやめられなくなっちゃうかも!
この記事でわかったこと
- スマートウォッチを使うと睡眠の深さや覚醒時間など詳細なデータが分かる
- 医療機関では問診か入院検査を行うが、睡眠検査のために病院に行きにくい
- 日常の健康管理はスマートウォッチが便利
- いびきのモニタリングはスマホアプリがおすすめ
- 睡眠時無呼吸症候群が心配な方は病院へ
この内容をPodcastのラジオ番組で聞くことができます。
監修
*「睡眠養生」は株式会社310LIFE(サトライフ)の商標登録です。(商標登録:第6821898号)

























